婦人薬①

婦人薬とは

月経及び月経周期に伴って起こる症状を中心として、女性に現れる特有な諸症状(血行不順、自律神経系の働きの乱れ、生理機能障害等の全身的な不快症状)の緩和と、保健を主たる目的とする医薬品。

効能・効果

血の道症、更年期障害、月経異常及びそれらに随伴する冷え性、月経痛、腰痛、頭痛、のぼせ、肩こり、めまい、動悸、息切れ、手足のしびれ、こしけ(おりもの)、血行不良、便秘、むくみ等

婦人薬の適用対象となる体質・症状

  • 月経
    子宮の内膜を覆っている膜(子宮内膜)が剥がれ落ち、血液(経血)と共に排出される生理現象。
    一生のうち妊娠可能な期間に、妊娠期間中などを除き、ほぼ毎月、周期的に起こる。
  • 月経周期
    個人差があり、約21日~40日と幅がある。
    視床下部や下垂体で産生されるホルモンと、卵巣で産生される女性ホルモンが月経周期に関与する。
  • 閉経
    加齢とともに卵巣からの女性ホルモンの分泌が減少していき、やがて月経が停止して妊娠可能な期間が終了すること。
  • 更年期障害
    閉経の前後には、更年期(閉経周辺期)と呼ばれる以降的な時期があり、体内の女性ホルモンの量が大きく変動することがある。
    そのため月経周期が不定期なるほか、不定愁訴として血の道症に加え様々な症状が起こることをいう。
  • 不定愁訴
    体のどの部位が悪いかはっきりしない訴えで、全身の倦怠感や疲労感、微熱感などを特徴とする。更年期障害だけでなく自律神経失調症等の症状として現れることが多い。
  • 血の道症
    臓器・組織の形態的異常がなく、抑うつや寝つきが悪くなる、神経質、集中力の低下等の精神神経症状が現れる病態。
    月経、妊娠、分娩、産褥、更年期等の生理現象や流産、人工妊娠中絶、避妊手術などを原因とする異常生理によって起こされるとされ、範囲が更年期障害よりも広く、年齢的に必ずしも更年期に限らない。
  • 月経前症候群
    月経の約10~3日前に現れ、月経開始と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身体症状や感情の不安定、抑うつなどの精神症状を主体とするもの。
    PMSとも呼ばれ、血の道症の症状のひとつに含まれる。

婦人薬の代表的な配合成分等、主な副作用については↓↓

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